【ラジオ】「たまらなく、ＡＯＲ」をつい聴いてしまう
１．僕とＡＯＲ
僕がＡＯＲに初めて出会ったのは、小学校高学年～中学１年くらいの頃です。
当時、「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」を毎週聴いていました。
鶴光さんが最初のおたよりを読んでから、最初の曲がかかるのですが、毎週のように同じ曲がかかっていました。それも、番組にそぐわない、抜けるような青空を思わせる爽やかな洋楽です。
何度も聴いているうちに、だんだんといい曲に思えるようになり、毎週その曲を聴くのが楽しみになりました。
鶴光さんの曲紹介で、その曲がAirplayというバンドの「彼女はウェイト・フォー・ミー」という曲だということが判明しました。
それから、その曲が「ＡＯＲ」というジャンルに属することも後に知ることとなります。ボズ・スキャッグスやその他ＡＯＲのアーティストの曲も好きになり、良く聴いていましたね。
学生時代はバンドブームですっかりＡＯＲのことを忘れていましたが、社会人になり、自由になる金が増えるとまたＡＯＲが聴きたくなり、ＣＤを買いあさりました。
それから、ＡＯＲの番組はないかとＦＭを探しました。「Ａ・Ｏ・Ｒ」という番組がＦＭ東京系列でやっていましたが、これはあまりＡＯＲらしい曲がかかりません（現在なぜか地方の系列局のみで放送）。
スカパーに加入する際、スカパーのラジオ局の番組表を見ていたら、ＡＯＲの番組を放送していました。僕はそれだけのためにスカパーのラジオが聴けるセットを選択しました。
そこでは、中田利樹さんという人がＤＪをやっていて、毎週いい選曲をしていました。僕は何年も聴き続けましたね。
その番組も終了し、僕はスカパーを解約し、あとは海外のインターネット局でスムーズジャズなどを聴いて気を紛らわせていました（ＡＯＲというのは、日本独自のジャンル分けです）。
そしたら最近、「たまらなく、ＡＯＲ」という番組を発見しました。
２．「たまらなく、ＡＯＲ」とは
この番組は、ｆｍ ｙｏｋｏｈａｍａの毎週火曜深夜24:00-0:30に放送されています。そしてＤＪは、ヤッシーこと田中康夫さんです。
この名前を聞いたとき、いやな予感がしましたね。まあ、政治的なことは言わないとは思いましたが、「ゴールド免許の制度をやめろ」とか最近でも色々うざいことを言っているのをＳＮＳで目にしました。
それに、世代的にも「なんとなく、クリスタル」的な気取った感じには拒否感を持ってしまうんですよね。それとＡＯＲなんかをからめてほしくないわけです。
３．ヤッシーの語り口
しかし、実際番組を聴いてみて、吹き出しそうになりました。ＤＪを意識されているのでしょうか、田中さんのしゃべり方が妙に小声で、ささやくようなんですね。語尾のほうなんて、声が出ていなくてほとんど息だけです。普段のＴＶ番組とはまるで違います。
「そんなに造りこまなくても」という感じです。しかし、語る内容はあくまでも曲とアーティストの紹介のみで非常にシンプルです。語りがうざく感じることはありません。
それに、選曲がいい。ＡＯＲのスタンダードな曲を聴いてきた僕でも、聴いたことがない名曲がかかったりします。やはり、ラジオは選曲が命ですね。
というわけで、田中さんの声は聞きたくないんですが、曲がいいのでどうしても毎週聴いてしまいます。ＡＯＲ好きの方にはおすすめですよ。
