豆球~闇夜をほのかに照らす~

名前:よしこう。フリーランスとして生きることを決意した男が、社会の片隅で語っていきます。twitter:@jijian0426

【翻訳】野良翻訳:P.G.ウッドハウス著 THE MAKING OF MAC'S/Kちゃん(第8回)

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 当時は大体マックファーランドの店じゃ夕食メニューをそんなにたくさん出していなかったんだが、もちろん店を開けてはいた、ソーホーの人間が寝る前に突然チーズトーストを食べたくなるかもしれないからな。だからみんな準備をしていた、夜11時半を過ぎて客が来てもいいようにな、面白くはなかったが。
 そう、ちょうど11時半にタクシーがやって来て、四人のグループが入ってきた。男、男、女、女だったよ。で、二人目の女がケイティだったんだ。
「こんばんは、ビルおじさん!」と声をかけてきた。
「こんばんは、いらっしゃいませ」わしは事務的に、うやうやしく挨拶する。
「あら、やめてよビルおじさん」と、ケイティ、「友達みたいな口きいて、笑顔を見せてよ。じゃないとホワイトシティーに行った時のことをみんなに言うわよ」
 まあ、昔話にしておきたいことはいくつかあるし、あの娘が言うホワイトシティーの夜のこともその一つだったよ。わしは今でも言うし、ずっと言い続けるんだが、警官は何の権利があってーだが、そんなことはどうでもいい。とにかく、わしはケイティに再会できてうれしかったんで、笑顔を見せてやったよ。
「大して変わりないよ」とわしはいった。「変わりないさ、会えてうれしいよ、ケイティ」
「やった! ジミー、友達を紹介するわ、ビルおじさんよ。テッド、ビルおじさんよ。バイオレット、ビルおじさんよ」
 昔のケイティを頭の中に思い浮かべることはすべきでなかったが、そうせざるを得なかった。あの娘の振る舞いはわしが知らない感じだったからだーまったく乱暴でずうずうしい。でも、あの娘は緊張してたんじゃないかと思うよ。そりゃあ当然、アンディーがいつ現れるかもしれないしな。

 

 

(後記)
これは、気まずいシチュエーションですね。

 

ケイティは、来るなら事前に連絡すべきでしょうし、一人でくるべきでしたね。

 

なぜ来たのでしょうか?

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