豆球~闇夜をほのかに照らす~

名前:よしこう。フリーランスとして生きることを決意した男が、社会の片隅で語っていきます。twitter:@jijian0426

【アイドル】「豆柴の大群」は、ネットに対するTVの敗北に他ならない!

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「豆柴の大群」というアイドルグループ、ご存じでしょうか?アイドル戦国時代もとうに終わったというのに、今更アイドルかと思われるかもしれませんが、2019年末に大きな話題となり、人気は2020年になっても続いています。

そして、このアイドルの売り方が、現在のメディア状況を端的に表しているのです!

そこで、この記事では以下について述べていきます。

・プロジェクトの紹介
・このプロジェクトの特徴
・TVとネットの新たな関係

この記事を読んでいただければ今後のネットとテレビのあり方についておわかりいただけると思います。

 

1.このプロジェクトの紹介

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これは、安田大サーカスのクロちゃんが「水曜日のダウンタウン」というテレビ番組中で、アイドルプロデューサーとしてアイドルを作り育てる「モンスターアイドル」というプロジェクトです。

なぜ「モンスター」というのかというと、クロちゃんがアイドル候補生に対しモンスター並みにキモい行動をするからです。

選抜合宿中にいろいろあり、最終的に「豆柴の大群」という名前でデビューを果たし、クロちゃんは解任され、罰を受けました。

 

2.実はパクリ、パロディーだった!

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でも、アイドルを合宿させて選抜し、その様子を流すというのは、wackという事務所がニコニコ生放送というネットで何度もやっています。

実は、あのプロジェクトはネットでやっていたものをテレビで、クロちゃんという芸人を使ってやったパクリ企画、あるいはパロディーだったんです!

ただし、演出はテレビらしいアレンジが加えられていましたし、クロちゃんも面白く盛り上げていました。つけ加えておくと、クロちゃんはアイドルに関して無知ではなく、アイドルオタとしての長年の経験があります。

そして、豆柴の大群はクロちゃん解任後、wackに引き取られ、wackらしい衣装となり改名もされました。ただ、これには大変な批判があります。

なぜネットでやっていたもののパクリを、wackは認めたのでしょうか?ここには、wackの社長である渡辺淳之介の強いメジャー志向がありそうです。

彼は、やはりネットだけでは影響力が限られるので、テレビにも進出したいと考えているのでしょう。本人はマルコム・マクラレンを信奉していると言っていますが、どうも秋元康になろうとしているように見えます。

BiSのドキュメンタリー映画で、BiS2期のデビューライブの不出来を叱る渡辺の様子が、AKBさいたまアリーナのコンサートの不出来を叱る秋元そっくりでした。

また、BiSリーグなどAKB総選挙の丸パクリです。案の定ファンから反感を買い、大失敗していました。移籍もまねしています。唯一まねていないのが、スキャンダルによる解雇、処分ですが、これは本家のAKSも途中から止めました。

なので、AKBのような成功を収めるには、テレビは不可欠と判断したのでしょう。本当なら、渡辺自身がクロちゃんの立場に立ちたかったに違いありません(次はそうするかも)。だから解任後、豆柴の大群をwack色に染めたのでしょう。

 

3.テレビがネットをパクる時代

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ただ、進出するにあたり、ネットの手法をテレビに持ち込んだのは悔しいけれどすごいと言わざるをえません。これまでなら、もっとテレビ的に、やらせ全開の企画になっていたに違いありません。

視聴者の反応をなんともネット的で、クロちゃんの罰を受けるシーンなどはテレビのバラエティー色が強かったのですが、これには批判が多かったです。

そして、影響力という点ではテレビはまだ健在で、豆柴の大群はwackのどのグループよりもスタートダッシュが上手くいきました。

そう、衰退したテレビ業界がこれから生き残るには、ネットの手法をパクるしかありません。タレントがカメラの前でただ生放送で雑談し、視聴者がリアルでコメントをする、などという番組も出てくるかもしれません。

 

まとめ:テレビはしぶとく生きながらえるかも

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僕は、過去一度だけ渡辺淳之介に対面したことがあります。TIFの物販で、BiSのTシャツを買いに、物販ブースに行った時のことです。彼は一人で店番をしていたのですが、「はーい」などといいながら、極めて事務的に僕に対応しました。

まさか後にあんな風な形でテレビに進出するとは思いませんでした。

衰退が言われて久しいテレビ業界ですが、案外こんな風にネットをパクリながら生きながらえていくかもしれません。世間への影響度も、衰えたとはいえ圧倒的に大きなメディアです。おそらくもう、テレビ発信で新しいものは生まれないでしょうが、パクリメディアとして生きていくことでしょう。

 

 

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