【退職までのプロセス】3.後継者への引継ぎ・片付け
あなたの退職が決まったら、次にあなたの業務を引き継ぐ人に業務の引継を行うことになります。
プロセスとしては、2つのタイプがあります。
1.すでに職場にいる人に引き継ぐ場合
退職までほぼ毎日職場で顔を合わせるので、引継ぎをする時間が豊富にあるでしょう。
引継ぎマニュアルを作成しつつ、後継者の方に引継ぎをするというスタイル(引継ぎ終了時にマニュアルができている)になります。
この場合は、実際に自分が業務をする横に後継者を座らせ、説明しながら業務を行う形で引継ぎを行います。
どこかへ足を運んで作業する場合にも同行してもらい、実際の作業を見せましょう。
「現場・現物を見せて引継ぎを行う」ことがポイントです。この方が後継者の方も業務を覚えやすくなります。
2.職場にいない人に引き継ぐ場合
自分が退職する時にはまだ後継者が決まっておらず、退職後に入ってくる場合もあります。
本当に自分が姿を消す時にも決まっていなければ、上司にいったん引継ぎを行うことになるでしょうが(1.のケースになる)、やっかいなのは「自分が有給休暇を消化中に後継者が職場にやってくる」場合です。
上司もあまり自分が引継ぎを受けることに乗り気ではなく、かといって後継者にも会えないので、引継ぎが中途半端な状態になります。
僕の場合がまさにそうでした。この場合は、やむを得ないので、早めに業務マニュアルを作成し、後継者の方が来たらまずマニュアルを読んでもらうようにしましょう。
そしてマニュアルを読みながら作業をしてもらい、不明点をメールで自分に尋ねるようにしてもらいましょう。
僕の場合、毎日のようにメールで問い合わせが来ました。業務上の重要なことから、「あれはどこですか、これはどこですか」ということまで聞いてきたので大変でした。
ただ、ここでいい加減に対応すると、後にもっとこじれるかもしれません。まだ完全に会社を離れたわけではありませんので、できるだけ誠実に回答するようにしましょう。
また、後継者が来る前に、業務に使用する資料や道具を分類し、不要なものは思い切って処分してしまった方がよいでしょう。
そして、同じ業務に使うものはなるべく近くに配置しておきます。
こうしておくと、先ほどの「あれはどこですか、これはどこですか」という問い合わせにもスムーズに対応できます。
あとは、自分が使っている机の中などにある私物の処理です。
事前に手提げ袋などを職場に持ってきて、最終日にまとめてその袋に入れて持って帰るようにしましょう。
文房具などは最後まで使うので、最終日まで置いておく必要があります。
また私物を残して会社を去ると、取りに戻るのも体裁が悪いので(やめた会社にはあまり顔を見せたくないでしょうから)、忘れずにすべて持って帰りましょう。
以上、後継者への引継ぎと片付けについて述べました。あなたの参考になれば、幸いです。