【映画】「翔んで埼玉」は意外にも作りが上手い映画だった!
最近、「翔んで埼玉」という映画が話題ですね。高評価が聞こえてきます。
でも、題名を聞いて「どうせ埼玉をdisっているだけの映画でしょ」と感じて、観に行くのをためらっている方も多いかもしれません。
たしかに埼玉ネタは多いですが、意外にもこの映画は作りが上手く、その部分が面白いんです。
そこで、この記事では「翔んで埼玉」について、
・上映時の様子
・内容紹介
・何が上手いのか
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、「翔んで埼玉」が決して単なるネタ映画ではなく、しっかり面白く作られていて、観応えのある作品だということがおわかりいただけると思います。
是非最後までご覧下さい。
1.上映の様子
僕が観に行った時の様子をご紹介します。
この作品を観るためにわざわざ池袋あたりに行こうかと思いましたが、まあ近くでいいかと横浜で観ました。
僕が観た回は女性が多く、一人女性客も多く意外でしたね。
でもまあ、横浜だったからか、それほど客の入りは多くありませんでした。
それに、上映中の客の反応もまずまずでしたね。映画の中で神奈川県は悪役でしたし。
2.ネタバレなしの内容紹介
では、ネタバレがない程度に内容を紹介します。
もちろん埼玉の小ネタが満載でした。「山田うどん」などは事前に聞いて知っていましたが、僕の知らない色んな埼玉ネタもあちこちに仕込まれているんでしょうね。埼玉の方ならもっと楽しめるんじゃないかと思います。
そして映画の中で何度も流れてきたのが、「なぜか埼玉」という、さいたまんぞう氏の曲でした。
これ、1980年代初頭にタモリのANNで取り上げられて、少し有名になったんで、僕も覚えているんですよね。「なつかしいな」とここは共感できました。
ストーリー自体は、はっきりいって「ベタ」です。BLっぽい部分も、使い古された感満載でしたし。
でも、この映画はストーリーが主役じゃないんですよね。その部分は流れるままに、何も考えずに観ていればいいようです。
3.何が面白かったのか
では、この映画の一体何が面白かったのでしょうか?それは「映画の作り」です。
全般的に、邦画を観ていると洋画に比べて残念が点が見受けられます。
何かというと、「シーンがぶつ切れで、連続感がない」点なんですよね。「セーラー服と機関銃」でも、いきなり拷問シーンが出てきた時にはしらけてしまいました。
でも、「翔んで埼玉」はシーンが連続的で、そんな印象はなかったです。ここは、観ていてストレスを感じなくてよかったですね。
なぜぶつ切れ感がないかというと、この映画は本ストーリーとサブストーリーがあって、それが交互に来るため、ぶつ切れ=ストーリーのチェンジ、になっているからです。この作りは実に上手いと思いました。そしてここが、この映画の面白さのキモなんですよね。
かといって、洋画を観ていていやになるような、過剰な心理描写はありません。クライマックスの所で、ビラを撒くところも洋画なら長いセリフ回しがくるところですがサラッとしていました。これもよかったですね。
「翔んで埼玉」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの記事のポイントは、
・作品を観る場所によって反応は様々
・ストーリーよりも小ネタを楽しむ
・映画の作りは実に上手い
です。
ストーリーを追いたいわけではなく、単純に作りを楽しみたい方には、おすすめできる作品でした。